犬の飼い方 食事編　時間は？回数は？手作りがいいの？

愛犬が健康に暮らしていくためには、まず正しい食事をとらせることです。食事を改善することで皮膚病が治ったり毛並みが違ったり、病気になりにくくなったり。

飼い主さんの責任として、愛する子犬がやってきたら、まず正しい食事の与え方を知りましょう。

犬の正しい食事の与え方

　食事の時間はしっかりと決めます

子犬は1日3回、成犬になると1日2回、決まった時間に同じ量を与えるようにします。

子犬の時期は一度にたくさん食べることができないので、朝昼晩の3回、フードをお湯でふやかしたもの等を与えます。

6ヶ月ごろから1年たつころまでには、1日朝夕2回の食事にして大丈夫です。

　ドッグフードだけを与えます

ドッグフードは犬の健康維持を考えた最高の栄養バランス食です。

ドッグフードを規則正しく食べていれば、必要な栄養は十分に取れるうえ、栄養バランスが崩れることもありません。

毎日同じもので飽きちゃうかな？と心配になりますが、むしろ人間の食べ物などを与えることでドッグフードを食べなくなる方が困ったことです。

１回や２回の食事で食べなくても心配しなくて大丈夫です。おなかがすいたら食べるので、食事の時間から３０分ほどたったら一度引いて、次の食事の時間にまた与えましょう。

食べないからと言ってずっとごはんを出しっぱなしにしておくのは、規則正しい時間に食べることができなくなるのでやめましょう。

我が家もドッグフードは飽きるかな…という心配があったので、２種類を交互に購入しています。たまーにウェットタイプを混ぜてあげると、その日はガツガツです。

　人間のご飯を与えない

人間の食事には塩分が多いため、犬に食べさせないほうがいいでしょう。

塩分が多い食事を長年とっていると心臓や腎臓に負担がかかり、長生きできなくなる場合もあります。

また、人間の食事にはあらゆる食材が含まれている為、アレルギーも心配です。

ドッグフードと手作り、どっちがいい？

　人間のご飯との違い

先ほども記載したとおり、やはり塩分です。犬は人間の30％くらいの塩分でよいので、よく与えられるソーセージなどはそれだけで塩分が過剰になり、愛犬の内臓に負担をかけてしまいます。

また、犬は甘いものが好きで欲しがるのでお菓子なども与えがちですが、甘いものを与えすぎると肥満になり、免疫力が低下してしまいます。

　ドッグフードの良い点・悪い点

良い点

もちろん、一番に手軽な事です。いつでも準備もなく与えることができるので、飼い主さんが忙しいときも規則正しく同じ量を食べさせることができます。

また、一度購入すると常温で腐らず保存できるので、大変使いやすく経済的です。

安くて簡単だから、なんだか手を抜いているような…と子犬を愛するあまり考えてしまいますが、ドッグフードは犬のための栄養が考え抜かれた総合バランス栄養食なのです！

悪い点

良い点で「腐らず保存できる」と述べましたが、それは添加物が入っているから。

長期間保存できるように保存料、おいしそうに見せるための着色料など。

ほとんどは体に害がないものですが、危険な添加物が入っていても私たちには区別がつきません。

心配な場合は、お医者さんやペットの食事に詳しいトリマーさんなどに相談してみると良いでしょう。当然病院などのおすすめは少しお高いものとなりますが、安心して食べさせられ、結果健康でいられると思うと経済的です。

　手作りご飯の良い点・悪い点

良い点

飼い主さん自身が食材を購入して調理し、すぐに与えるので危険な食材や添加物をが口にすることがない点は本当に安心です。

愛犬も、飼い主さんが愛情をこめて毎日少しずつちがったお料理を出してくれたら、嬉しくておいしくて、きっちりとごはんを食べてくれるでしょう。

悪い点

しかし、毎回のごはんを用意するとなると手間もかかるため、どうしても同じメニューとなり食材が偏ったり、愛犬が好きなものばかりを与えてしまい、結果的に栄養バランスがとれた食事ではなくなる場合が多いようです。

また、犬の成長によっても必要な栄養バランスは変わってくるため、専門的なお勉強も必要になります。

ドッグフードの選び方

　ドッグフードの種類は

ドライタイプ

通常のカリカリドッグフードです。安価で種類も多く、また犬種別・年齢別などで販売されているので選びやすいです。

モイストタイプ

半生のものです。お肉のような歯ごたえなので犬は大好きですが、その湿った質感を維持するために防カビ材や湿潤調整剤など、危険な食品添加物が使われています。

ウエットタイプ

缶詰やパウチで販売されているものです。香りがよく犬は大好きで、ドライフードに少し混ぜるだけでも食いつきがよくなりますが、食べた後の口周りの汚れや口臭が少し気になります。

　ドッグフードの選び方

モイストタイプに限らず、ドライもウエットも添加物は含まれています。その添加物が危険なものか原材料を見てはみますが、とにかく聞いたことのないものが並んでおり、全くわかりません。一つ一つ調べるのも大変です。与えようとしているドッグフードが心配な場合は、やはり獣医さんや専門家の方に一度見てもらってはいかがでしょうか。

　ドッグフードの与え方

成長段階によって犬が必要とする栄養のバランスは変化するため、愛犬の年齢にそったドッグフードを与えてあげましょう。ドライフードは子犬用・成犬用・シニア犬用と別れているものが多いので当てはまる年齢を見て与えるようにしましょう。

絶対に犬に与えてはいけない食べ物

チョコレート・コーヒー・玉ねぎ・ネギ・にんにく・
エビ・タコ・イカ・カニ・鳥の骨など硬い骨
チョコレート・コーヒーは大量に食べたり飲んだりして今うと、嘔吐や下痢などの中毒症状が出ることも。

ネギ類には犬の赤血球を破壊する成分が含まれている為、食べると貧血の症状が出ます。

それぞれ、犬の大きさによって危険な量は変わってきます。大量に食べてしまった場合は病院へ相談しましょう。

いかがでしたか？

私も愛犬もこちゃんのために愛情を表す意味として手作りごはんにしようかしら？と考えたこともあり、詳しいトリマーさんに相談してみました。

たくさんの犬と飼い主さんを見てきたトリマーさんは、やはり手作りになると飼い主さんが使う食材に偏りがあり、十分な栄養が取れていない場合が多いとのこと。

また、手作りを中途半端に与えたことでドッグフードを食べなくなり、困っている飼い主さんもいるとか。

安価で手軽なドッグフードが手抜きであるのではなく、しっかりと栄養がつまったドッグフードのみを与えることに徹底し、愛犬にとって、より安全なドッグフードを選ぶ知識を持つことが最も大切だと思いました。