怖い顔に似合わず愛嬌があり甘えん坊。このギャップが大変可愛く、現在大人気なブルドッグです。
頑固な面があるのでしつけがしにくいことがありますが、他の犬やペットとけんかすることはないようです。

ブルドッグってどんな犬?

ブルドッグの歴史
本来は雄牛(ブル)と戦うために作り出された闘犬ですが、その競技が禁止となり、一時は絶滅の危機にありました。
しかしその後、体形や性質が改良されて優しい性格となり、現在では家庭犬として広く親しまれています。

特徴
こわもてでどっしりとした体形、だぶだぶのシワとぺちゃんこの鼻が特徴的。
四角い顔と、前に突き出た下あごが、ユーモラスな、いかつい顔を演出しています。
鼻がつぶれていて上を向いているのは、牛に咬みついたままで呼吸するためであり、皮膚にしわがあるのは、牛の角が通りにくくするためだと言われています。

性格
いかつい顔に似合わず、甘えん坊でいつも飼い主からの愛情を求めています。
運動もさほど好きではないので、飼い主の横でいつも寝ている印象です。
温厚でおっとりとした性格ですが、頑固な面もあり、納得いかないことに関してはなかなか動かないことも。
家庭犬として改良されているので、咬んだり吠えたりする性質は低く、他の犬やペットとケンカをしたりすることもありません。

ブルドッグの値段は?
30万円~45万円
ペットショップではたまに見かける程度。
ブリーダーさんはこちら。

ブルドッグはどのくらいの大きさになる?
体重:20~25kg
体高:30~41cm
ブルドッグの寿命は?
平均9~11年
ブルドッグのお手入れは?
健康管理
食欲が旺盛で肥満になりやすい体質ですので、食事の管理を徹底して体重をコントロールする必要があります。
子犬のころから激しい運動はあまり好みませんので、肥満防止や気分転換のための散歩を、朝夕2回、それぞれ10分~20分する程度でよいでしょう。
鼻先がつぶれた犬種特有の体のつくりから、呼吸が荒くて体温調節が苦手です。
暑さには極端に弱いので、常に快適な温度を保つよう心掛け、散歩も夏場は早朝や夜など気温が低い時間に行くようにしましょう。

お手入れ
被毛は獣毛ブラシでブラッシングするか、硬く絞った布で全身を拭いてあげます。
特に目やにや涙を拭いたり、シワの間の汚れを拭いて清潔に保ち、皮膚病を予防しましょう。

ブルドッグの育て方
温厚な性格ですが、成犬になると力も強くなるので、子犬のころからしつけは徹底させます。
普段はおとなしくても、興奮するとかなりの力で飛びついたり引っ張ったりして危険です。
「マテ」「イケナイ」などの命令にはしっかりと従う様に、トレーニングしておくことが重要です。
ただし頑固な性格ですので、自分が納得しないとトレーニングもなかなか先にすすみません。
飼い主さんとのコミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築き、時間をかけてじっくりしつけをすれば、素晴らしい家庭犬になるでしょう。
育てるうえでイタズラや無駄吠えなどの問題は少ないのですが、健康面での注意は必要です。
肥満になると関節に負担がかかってしまうので、運動嫌いでも適度な散歩をさせ、徹底した食事管理をし、健康を保ちましょう。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』