警察犬や盲導犬など多方面で活躍する、人間社会にとって重要な犬です。しかしその能力は、厳しい訓練をしなければ活かされません。しっかりとシェパードの性質を知り、子犬のころから訓練し、才能を伸ばしてあげましょう。
ここでは、シェパードの凛々しい画像と共に、犬の書籍10冊以上を要約した、シェパードの性格・健康管理・ブリーダー・お手入れ等について解説します。

シェパードってどんな犬?

歴史
シェパードとは羊飼いのことで、昔は牧羊犬でしたが、19世紀末にドイツ軍によって軍隊で活用できる犬として改良されました。
第一次世界大戦のときに大活躍して、世界中に知られるようになりました。

シェパードの特徴
ずば抜けた運動能力と学習能力を持ち合わせており、現在も警察犬、軍用犬、警備犬、救助犬など幅広い分野で活躍しています。
筋肉が発達して引き締まった体型で、走る速さは本当に野性的です。
被毛はダブル・コートで、上毛は硬く粗い直毛、下毛は柔らかくて密生しています。

シェパードの性格
子犬のころから比較的落ち着きがあり、簡単には興奮しませんが、しっかりとしたしつけが必須です。
シェパードの能力は、しつけや訓練が行き届いてこそ発揮できるものですので、犬の飼育経験が豊富でないと飼うのは難しいでしょう。
トレーニングをしなければ、扱いにくく危険な犬となってしまうため、初心者がいきなり飼うような犬種ではありません。
飼い主や家族には愛情深いですが、知らない人には警戒心が強く、しつけができていないと攻撃的になり手に負えません。
トレーニングに関しては、できるだけ専門家の指導を受けるようにしましょう。

シェパードの値段は?ブリーダーさんは?
15万円~25万円
ペットショップではめったに見かけません。
シェパードのブリーダーさんはこちら → みんなのぷリーダー(シェパード)。
専門家によるしつけが必要ですので、しつけと訓練ができた若犬を飼うのもひとつの方法です。
シェパードはどのくらいの大きさになる?
体重:オス 33~38kg メス 26~31kg
体高:オス 60~65cm メス 55~60cm

シェパードの寿命は?
平均9歳~13歳
シェパードのお手入れは?
シェパードの健康管理
運動能力が高く非常にエネルギッシュな犬種ですので、朝夕2回、各1時間は十分な運動をさせてエネルギーを発散させます。
訓練能力も高いので、ドッグスポーツに挑戦するのもおすすめです。
運動不足でストレスがたまると、やたら吠えたり攻撃的になることも。広い場所での自由な運動を、思いっきりさせてあげましょう。

お手入れ
抜け毛が多いので、毎日欠かさずブラッシングして死毛を取り除きます。

シェパードの育て方
私たちはシェパードが警察犬や救助犬として働く姿をテレビでよく見ている為、初めから賢いようなイメージがあります。
しかし「トレーニングしていないシェパードはシェパードにあらず」と言われるように、厳しい訓練を経て作業犬になったのであり、しつけやトレーニングを怠ると危険な犬となってしまいます。
飼育する際はあらかじめ犬の知識を持ち、専門家の指導を受けながらトレーニングした方が良いでしょう。
不審な物音や人影にはすぐに反応するので、番犬としてはぴったりです。
しかしその場合も飼い主の命令で攻撃が制止できるよう、信頼関係を築いた上でのしつけが必須です。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』