アメリカのテレビドラマ「名犬ラッシー」の犬として子供たちの人気者となり、世界中で愛されている犬種です。
長毛種の「ラフ・コリー」と短毛種の「スムース・コリー」がいますが、圧倒的にラフ・コリーが知られています。
また、ボーダーコリーもいますが、こちらは別の犬種となります。


コリーってどんな犬?

コリーの歴史
数百年前からスコットランドのハイランド地方で牧羊犬として活躍していました。
ビクトリア女王に愛されたことから、上流階級で愛玩犬としても飼われ始めました。

特徴
豊かな被毛と、気品あふれるバランスの取れた体形が魅力です。
長毛のラフ・コリーと、短毛のスムースコリーがいますが、日本では圧倒的にラフ・コリーがよく飼われています。有名な「名犬ラッシー」もラフ・コリーです。
下毛はやわらかく、首の周りや胸、しっぽに豊かな飾り毛があり、胸の真っ白い飾り毛は、まるでエプロンをしているようです。

性格
知能が高く、飼い主や家族に従順。惜しみない愛情を注ぐ、優しく穏やかな性格の犬種です。
子供とも仲良くすることができ、遊ぶときは相手のことを考えながら我慢強く遊びます。
神経質で自尊心が強い一面もあるので、子犬のころからしっかりとしたしつけが必要です。
しつけの仕方については、感受性が強いため、少々のいたずらには寛大に接し、よくできたときにたくさん褒める方法が良いでしょう。

コリーの値段は?
20万円~30万円
ペットショップでは、たまに見かける程度
ブリーダーさんはこちら。

コリーはどのくらいの大きさになる?
体重:オス 27~34kg メス 23~29kg
体高:オス 61~66cm メス 56~61cm

コリーの寿命は?
平均 10~12年
コリーのお手入れは?
健康管理
もともとは牧羊犬ですので、たいへん活発です。
毎日十分な運動が必要なので、朝夕2回、各30分~1時間程度、散歩や、ドッグランなどでの自由運動をさせてあげましょう。
アジリティなどのドッグスポーツにも向いています。

お手入れ
被毛が豊かなので。毎日ブラッシングをして入念に手入れをします。
下毛がやわらかくもつれやすいので、内側までしっかりとコーミングし、毛玉ができないように注意します。
換毛期にはかなりの下毛が抜けるので、室内で飼うのは大変ですが、しっかりとブラッシングしてあげる事で皮膚病を防げます。
シャンプーは月に1~2回程度。

コリーの育て方
警戒心が強く神経質なため、つい吠えてしまうことも。
子犬のころに家族以外の人や他の犬と触れ合う機会を多く作り、社会性を養うことで、神経質さや警戒心を軽減させることができるでしょう。
感受性が強く寂しがり屋の面もありますので、できるだけ家族が一緒にいられる環境で育ててあげるのが理想です。
しっかりとスキンシップを取り、信頼関係を築き上げれば、家庭犬として素晴らしいイヌとなります。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』