シロクマみたいな真っ白い大きな体が特徴。別名は「ピレニアン・マウンテンドッグ」。ピレネー犬とも呼ばれています。
堂々とした真っ白な毛並みは本当に威厳があり、公園やお散歩中に出くわすと、思わず二度見して後をついていきたくなるほどの注目度。その優雅な姿に誘われて、人々が集まってきているのをよく目にします。
触らせてもらうともうふっさふさで、優しい目でこちらを見てくれる、魅力あふれる犬種です。

グレートピレニーズってどんな犬?

グレートピレニーズの歴史
古くからピレネー山脈で、家畜の群れをオオカミやクマから守ってきました。
13世紀ごろのフランス上流階級では、この犬を飼うのがステータスとされており、20世紀に入ってからは家庭犬としても世界中で親しまれています。
特徴
ふさふさ歩く姿は堂々としており、豊かな真っ白い被毛が魅力的な超大型犬です。
道を歩けばその美しい風貌に、誰もが振り返ってしまいます。
長くてしなやかな被毛が密生した、厚いダブル・コートで、毛色はほとんどがホワイトです。
抜け毛とよだれが多いので、ちょっと飼いにくい面もあります。

性格
体は大きいですが、とても優しく、飼い主や家族はもちろん、猫などほかのペットにも穏やかに接することができる犬種です。
”気はやさしくて力持ち”という言葉がぴったりのグレートピレニーズは、子供にも寛容で家族を守ってくれる、頼もしい存在です。
さみしがり屋で甘えん坊の面もありますので、しっかりとしつけをしないとわがままになってしまうことも。
超大型犬なので、しつけを怠り攻撃的になったりすると、大変危険です。
子犬のころからの徹底したしつけが必要ですが、きちんとしつければ、女性でも散歩に連れて歩くことができます。

グレートピレニーズの値段は?
20万円~30万円
ペットショップではめったに見かけません。
ブリーダーさんはこちら。
グレートピレニーズはどのくらいの大きさになる?
体重:オス 50kg前後 メス 40kg前後
体高:オス 70~82cm メス 65~73cm

グレートピレニーズの寿命は?
平均 10~12年
グレートピレニーズのお手入れは?
健康管理
大きな体を健康に保つためには、重い体重を支えるための足腰を丈夫に育てなければいけません。
激しい運動は必要ないのですが、毎日朝夕2回、各1時間はたっぷりと歩かせ、筋肉を鍛えます。
寒さには強いのですが暑さには弱いので、夏は温度管理を徹底し、散歩は早朝や夜など気温が低い時間に行くようにしましょう。

お手入れ
純白の被毛の美しさが特徴ですので、毎日ブラッシングして、もつれや毛玉を防ぎます。
換毛期には抜け毛が多いので、特に念入りにブラッシングして抜け毛を除去するように心がけましょう。

グレートピレニーズの育て方
超大型犬で力も強いので、生後10ヶ月ごろまでにしつけをしておかないと、コントロールできなくなる恐れがあります。
本来は落ち着いていて攻撃性も低い犬種ですが、成犬になるとすごい力になるので、基本的なしつけは不可欠です。
頑固な面もあるので、しつけにはやや時間がかかりますが、穏やかな環境で根気強くトレーニングしましょう。
臆病で神経質にならないように、子犬のころから家族以外の人や、他の犬と触れ合う機会を多く作り、社会性を養っておくことも大切です。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』