フレブルの愛称で大人気。愛嬌たっぷりの顔と憎めないキャラクターが魅力の犬種です。
ボストンテリアとよく似ていると言われますが、フレンチブルドッグの方が顔が大きく、がっしりとした体形です。また、ボストンテリアがピンと立った耳なのに対してフレンチブルドッグはちょっと丸みをおびた、可愛らしい耳をしています。


「ブサカワ」な容姿で飼い主さんの心に寄り添ってくれるし、天真爛漫な性格で励ましてくれることもあり、現在人気上昇中です。
草なぎ剛さんの愛犬「くるみちゃん」も可愛くて大人気のフレンチブルドッグ。有名犬ですね♪
くるみちゃんを見て癒された方は数知れず…それでフレンチブルドッグを飼おうと思った方も多いのではないでしょうか。
ただ、一方で気を付けなければならないのが暑さです。
フレブルは「短頭種」ですので気道が短く曲がっています。
その為激しい運動にはあまり向いていませんし、暑さにも弱く夏場は冷房が欠かせません。
また、フレブルの可愛さの一つであるお顔のしわ…。こちらも日々のお手入れが必要です。

フレンチブルドッグってどんな犬?

フレンチブルドッグの歴史
19世紀にイギリスからフランスへ持ち込まれた小型のイングリッシュ・ブルドッグに、テリアを交配して作られたと言われています。
その個性的な愛嬌たっぷりのルックスから、上流階級の貴婦人や芸術家の間で流行しました。
日本に紹介されたのは大正時代だそうです。

特徴
大きな顔とコウモリの翼のような耳が特徴で、頭や肩のあたりにはたるみがあり、頭にはたくさんのシワやひだがあります。
体つきは小さいですが、がっちりしていて、筋肉も発達しています。
被毛は光沢のある、美しい短毛です。
色は大きく分けて4つ、
[1]薄茶の毛がベースで白っぽく見えるクリーム

[2]黒色ベースで、白や褐色が差し色に入っているブリンドル

[3]パグのような茶色の毛がベースで濃淡差があるフォーン

[4]白地がベースで、ブリンドルやフォーンの班が入っていパイド

性格
とても陽気で好奇心旺盛。
遊びが大好きでボールや動くものを追いかけたがりますが、興奮しやすい性質なので、ロープの引っ張り合い等の遊びは避けた方がよさそうです。
愛情豊かで飼い主に従順なうえ、とても賢いので、飼い主が言う言葉の意味を理解しようとします。
甘えん坊で、飼い主さんにべったりくっついてくる姿が可愛いです。
子供とも仲良くできる犬種です。

お年寄りとの相性は?
穏やかで陽気、人懐っこいのでお年寄りとの相性もよさそうですが、がっしりとした体つきで力も強く、なかなかパワフルに動きます。
小さいころから信頼関係を築いてトレーニングし、このパワーを制御することが出来るようであれば一緒に楽しく暮らせるでしょう。
子どもとの相性は?
とても安定した性格ですので、他の犬に心配されるような、子どものとっさの行動や大きな声に怖がったりすることは少ないようです。
ただし、先ほども述べた通りパワーはあります。
子どもにけがをさせないよう、遊び方には工夫が必要です。
お留守番は得意?
人が大好きなのでいつも一緒にいたいのでしょうが、順応性が高いのでお留守番も問題なく出来るようになるようです。
平日にお留守番が多い場合は、休日にたっぷりと一緒にいる時間を作ってあげてください。
また、暑さに弱い為お留守番の間も愛犬のためのエアコン稼働が必要です。
お留守番のトレーニング方法はこちら
フレンチブルドッグの値段は?
30万円~40万円(たまに60万円台も見かけます)
ペットショップでは時々見かける程度。
ブリーダーさんはこちら
子犬の選び方
フレブルに限らず、迎える子はその性格がその家族にあっているか、しっかりと選ぶ必要があります。
ペットショップでは、他の子と同じケージに入っている場合はその遊び方で何となく性格が分かりますし、ブリーダーさんで選ぶ場合はお母さんやお父さんの様子を見て、どのような血を受け継いでるのか、大人になった姿を何となく想像することができます。
どこから迎えるのがいいかは、それぞれメリットやデメリットがあります。
こちらの記事で詳しく説明しておりますので参考にしてください。
フレンチブルドッグはどのくらいの大きさになる?
体重 10~13kg
体高 30cm前後

フレンチブルドッグの寿命は?
平均 11~14年
フレンチブルドッグの健康管理・お手入れは?
健康管理
暑さにも寒さにも弱いので、温度調節に気を使う必要があります。
鼻がつぶれていて軌道が短いので、激しい運動をするとゼーゼーと荒い息をします。
ひどい場合は呼吸困難になることもあるので、運動は軽めに済ませましょう。
日光浴やストレス解消のために15分程度のお散歩に連れて行くといいでしょう。
食欲旺盛で肥満になりやすいので、栄養のバランスには気を使う必要があります。

お手入れ
皮膚にしわが多いため、毎日しっかりお手入れをして、清潔に保ちます。
蒸しタオルなどで入念に拭いて乾燥させ、皮膚疾患を防ぎましょう。
シャンプーは2週間に1回程度。シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かします。

フレンチブルドッグの育て方
寝ているときに大きないびきをかくなど人間のようで、大変愛嬌のある憎めない犬種です。
賢くて人間の言葉を理解しようとするので、トレーニングの時はきつくしかるのは逆効果です。
悪いことをしたら「がっかりだわ…」と落胆した様子を見せたり、じっくり話して教えたりする方が効果的です。
ほめてしつけると、どんどんいい犬になっていきます。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』