警察犬として活躍している、迫力あるフォルムのドーベルマンですが、実は甘えん坊で子供好き。家庭犬としても最高です。
飼い主の家族を守る番犬としてはナンバーワンの存在ですが、そのためにはしっかりと愛情をもってしつけることが大切です。体も大きく筋肉もしっかりしているので、訓練を怠ると家族にも凶暴な一面を見せることが考えられます。
ドーベルマンってどんな犬?
ドーベルマンの歴史
19世紀後半に、ドイツのドーベルマン氏が、ジャーマン・ピンシャーやロットワイラーなどを掛け合わせて作りました。
第一次世界大戦では軍用犬として活躍しました。
特徴
警察犬・警備犬・軍用犬として世界中で活躍するほど能力が高い犬種です。
筋肉質のたくましい体は精悍で、優美なラインを描くボディが特徴的です。
硬くなめらかな短毛が密生し、毛色はブラックとブラウンがいます。
抜け毛が少なく体臭もほとんどないので、広ささえ確保できれば室内でも飼育可能です。
性格
映画やドラマなどでは主人公や犯人に襲いかかる場面が多く、いかにも凶暴そうな印象ですが、実は甘えん坊で穏やかな性格です。
さまざまなトレーニングを重ねると覚えが早く、好奇心も旺盛なので、警察犬や警備犬として活躍ができるのです。
ただし、甘やかしたりしつけが不足したりすると、攻撃的で凶暴な面も出てきます。
大型犬で、成犬になると力も強くなるので、子犬のころからしっかりとしたしつけが必須です。
ドーベルマンの値段は?
20万円~30万円
ペットショップではあまり見かけません。
ドーベルマンのブリーダーさんはこちら。
ドーベルマンはどのくらいの大きさになる?
体重:25~30kg
体高:オス 68~71cm メス 63~66cm
ドーベルマンの寿命は?
平均 10~13歳
ドーベルマンのお手入れは?
健康管理
たいへん活発な犬種ですので、かなりの運動量が必要です。
朝晩2回、それぞれ1時間は引き運動や安全な場所での自由運動を行い、たっぷり走らせてエネルギーを発散させます。
運動不足になるとストレスがたまり、攻撃的になることも。
ただし子犬のころは骨折しやすいので、激しく運動させるのはやめておきましょう。
寒さに弱いため、冬は快適な温度を保つように心がけます。
お手入れ
被毛は短いので最小限の手入れで大丈夫です。
硬く絞ったタオルで拭いてあげるか、獣毛ブラシで軽くブラッシングします。
皮膚が弱いので食事で免疫力を保てるよう、栄養バランスに気を付けましょう。
ただし肥満になりやすい体質ですので、適量を守って食事を与えます。
ドーベルマンの育て方
大型で力が強く攻撃的な面も残っているので、犬の飼育経験が豊富でしつけに自信がある方が飼う方が良い犬種です。
しつけがうまくいかず、成犬になって攻撃的になってしまうと大変危険ですので、訓練所などに預けてトレーニングする方が良い場合もあります。
子犬のころから家族以外の人や他の犬と触れ合い、社会性を身に付けることが大切。
飼い主との信頼関係を築き、適切に訓練すれば、素晴らしいパートナーとなるでしょう。
- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』