タキシードを着たような容姿が特徴のボストンテリアは、小さくてもたくましい、立派な番犬です。

ボストンテリアってどんな犬?

歴史
19世紀末にアメリカのボストンで誕生した犬種で、ブルドッグとブルテリアやホワイト・イングリッシュ・テリアが交配して作られました。
当初はかなり大型犬でしたが、改良を重ねて小型化され、現在のサイズとなりました。

ボストンテリアの特徴
白いシャツに黒いタキシードを着たような容姿が特徴的で、「小さなアメリカ紳士」と呼ばれています。
コンパクトな体形ですが頑丈な体つきで、四角い頭部と短いマズル、大きな離れた丸い目が大変ユーモアがあり、広く愛されている犬種です。
つやのあるなめらかな短毛で、ブルドッグからしわを減らしたような顔です。
アメリカでは現在、体重によって、ライト級・ミドル級・ヘビー級の3タイプに区分されています。

ボストンテリアの性格
テリアに共通した活発さと、ブルドッグの落ち着いた性質をもち、お互いの良い面ばかりが前面に出た犬種です。
穏和で賢く知的で、家族にも友好的。物覚えもよく、決断力や行動力もあります。
普段家の中では静かですが、外に出ると活発に遊びまわる明朗快活な一面も。
他のペットや子供たちとも仲良くできるのですが、気が強い面もあります。

ボストンテリアの値段は?
18万円~25万円 ペットショップではたまに見かける程度。
ブリーダーさんは全国にいらっしゃいます。→ みんなのブリーダー(ボストンテリア)。
ボストンテリアの大きさは?
体重:ライト級 6.8kg以下 ミドル級 6.9~9kg ヘビー級 9.1kg~11kg
体高:28~38cm

ボストンテリアの健康管理は?
室内や庭で遊ばせるほか、朝夕2回、30分ほどの散歩や、安全な場所での自由運動をさせましょう。
ただし、鼻先がつまった犬種ですので呼吸がスムーズではなく、暑さには弱く体温上昇につながるので、涼しい時間帯に運動させるようにします。
目が大きいため角膜が傷ついたりしないよう気を付けましょう。

ボストンテリアのお手入れは?
被毛は硬く絞ったタオルで全身を拭いたり、獣毛ブラシでブラッシングして抜け毛を取り除きます。
顔のしわの間を汚れたままにしておくと皮膚病になることもあります。

ボストンテリアの育て方
協調性はありますが、感受性が強く傷つきやすい面があるので、しかったりするとひねくれてしまう場合もあります。
トレーニングの方法としては、悪いことをした場合も体罰や叱責は避け、視線を合わせずに無視するなど態度で示した方が効果的です。
訓練性能はそれほど高くないので、しつけは最低限トイレや他の犬たちとの接し方を徹底しましょう。
うまくできたときは、すかさず褒めてトレーニングを進めますが、テリア特有の「はしゃぎ」が出すぎないよう、甘やかしすぎには気を付けます。

参考文献
- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』