ドーベルマンに似ていて大型犬の風格を持ちますが、実は小型犬。愛称「ミニピン」で親しまれている、明るく元気いっぱいの犬種です。
寒さに弱いのでよくダウンやニットを着ているミニピンを見かけますが、大変似合っていて、ファッショナブル。専門の洋服屋さんもあるようです。

ミニチュア・ピンシャーってどんな犬?

ミニチュア・ピンシャーの歴史
ドーベルマンによく似ている為、ドーベルマンを小型化した犬種と思われがちですが、それよりも200年も早くからいた先輩犬種です。
18世紀ころのドイツで、ネズミとりや番犬として活躍させるため、スカンジナビア半島にいた小型のピンシャーをさらに小さくして改良されました。
その後アメリカで大人気となり、現在は日本でも「ミニピン」の愛称で親しまれています。

特徴
光沢があるような引き締まったボディは、均整がとれており、小さいながらも堂々とした風格を感じます。
前足を高く上げる歩き方が特徴的で、ピンと立った耳とつぶらな瞳も手伝って、小鹿のような愛らしい印象です。

性格
楽天的で明るく活発。
好奇心旺盛で賢いので、トレーニングするといろいろな芸をどんどん覚えます。
飼い主には忠実で愛情深いのですが、他人には警戒心が強く攻撃的になることも。
大胆で頑固な一面もあるので、子犬のころから甘やかさず、家族以外の人や他の犬と触れ合い社会性を身に付け、噛み癖やほえグセを治しておきましょう。

ミニチュア・ピンシャーの値段は?
25万~30万円
ペットショップではたまに見かける程度
ブリーダーさんはこちら。

ミニチュア・ピンシャーはどのくらいの大きさになる?
体重:2~4kg
体高:25~30cm

ミニチュア・ピンシャーの寿命は?
平均 約15年
ミニチュア・ピンシャーのお手入れは?
健康管理
小柄ですが、エネルギッシュでスタミナがあるため、十分な運動が必要です。
朝夕各2回、各20~30分は、散歩や安全な場所での自由運動でストレスを発散させましょう。
ただしあまり激しい運動をすると、手足が細いため骨折や脱臼の恐れがあります。高いところから飛び降りたり、ジャンプをさせすぎたりしないよう注意します。
寒さに弱いので、冬は暖かく過ごせる環境を整えます。外出する際は洋服を着せて体温調節したほうが良いかもしれません。

お手入れ
短く滑らかな被毛なので、シャンプーは月一回程度で大丈夫です。
そのほかは、週1~2回のブラッシングや、硬く絞ったタオルで全身を拭いてあげるなどの手入れをしましょう。

ミニチュア・ピンシャーの育て方
警戒心が強く吠える性質を持っているので、子犬のころから徹底したしつけが必要です。
飼い始めたらすぐにトレーニングを開始し、「マテ」や「フセ」など段階をおって根気強く愛情をもって取り組みましょう。
甘やかして育てると、とわがままになったり、無駄吠えをするようになったり、噛み癖がついてしまうことも。
不審者が侵入すると吠えるなど番犬としての役割はしっかり果たせる犬種ですが、それよりもフレンドリーな犬にしたい場合は、多くの人や犬と触れ合う機会を増やし社会性を身に付けましょう。

- 山と渓谷社 『犬のための家庭の医学』
- 主婦の友社 『飼い主のための犬種図鑑ベスト185』
- 西東社 『子犬の選び方・飼い方図鑑』
- 主婦の友社 『子犬の選び方・飼い方』
- 日東書院 『人気の犬種図鑑174』
- 新星出版社 『世界の犬カタログ』
- 日本文芸社 『犬のベストカタログ』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「トイレ上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「留守番上手になる」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「吠えグセ解消」編』
- 高橋書店 『犬のしつけキチンとブック「かみグセ解消」編』
- 緑書房 中西典子著 『犬とのよりそイズム』